過払い金の返還請求は払い過ぎた利息を取り戻すための権利なので債務者に非があるわけではありません。
しかし借金をしていたという事実はあるので、それを家族に知られたくないという方もいるでしょう。
過払い金請求自体は債務者個人が行うこともできます。
一連の請求の流れは、債権者に取引履歴の開示を求め、取引履歴から引き直し計算で過払い金の額を算出、請求額などを記載した請求書を作成し郵送、請求内容に債権者が応じれば終了です。
ただ、債権者が和解を求めてくる場合は、和解に応じるか応じないかを自分で判断し、応じれない場合は訴訟に持ち込むことになります。
これらの請求上のやりとりは書類の郵送で行うため、郵送物で家族に知られてしまう可能性があるでしょう。
郵送物には例えば、債権者から送られてくる取引履歴や和解書、和解に応じれない場合は訴訟となるので裁判所からの書類などがあります。
郵送物を全て自分で管理できるなら隠し通すこともできるでしょうが、実際には難しいのが現状です。
そこで、どうしても家族に知られたくない場合は弁護士に依頼するのがおすすめです。
弁護士に依頼すればすべての手続きは弁護士を通して行われるため自宅に郵送物が届くということは基本的にはありません。
弁護士とのやり取りで家族に知られてしまう可能性はありますが、その辺も含めて配慮して連絡をしてもらうことは可能です。
連絡時間や連絡手段などについては相談の際にきちんと確認しておきましょう。
また、過払い金請求自体が個人では知識、時間、交渉力などの手間がかかりますが、弁護士に依頼しておけばそうした手間は一切かかりません。
さらに弁護士を通すことで債権者もまともに向き合ってくれるという利点があり、スムーズな過払い金請求ができるでしょう。
個人だと難しい請求上のやりとりが弁護士なら可能なので、不安な方は弁護士に依頼してください。
一般的にも弁護士に依頼するケースが多くなっているので、気兼ねなく相談してみましょう。
ただ、弁護士に依頼すると当然、費用が発生します。
費用は着手金、基本報酬、成功報酬などが発生し、過払い金請求件数や請求額によって変わってきます。
個人で請求する場合にはそういった費用は掛からないのでかなり安く済ませることが可能です。
もし、過払い金の請求に関する知識がある、家族に隠し通すことができる、費用を安く抑えたいという場合は自分で請求するのもいいでしょう。
