過払い金(グレーゾーン金利)とは消費者金融やカード会社に払いすぎたお金(取られすぎた利息)のことをいいます。
お金を貸す時の利息は、利息制限法という法律で定められていますが、少し前まで多くの消費者金融やカード会社がこの法律より高い利息でお金を貸していました。
しかし、現在は法律は変わり、最高裁判所で貸金業者が利息を取り過ぎ、取られ過ぎた利息は、返金手続きをして取り戻すことができることを認めました。
過払い金がある人は、2010年までに、消費者金融やクレジットカードのキャッシングでお金を借りたことがある人全員です。
完済、返済中の人で、6年以上取引が続いた人は高額な過払い金が発生している可能性があります。
返還請求の期限は10年です。
10年過ぎてしまうと、返還請求の期限は消滅してしまいます。
逆に、完済されてから10年経過していない場合は、返還請求ができるということになります。
10年以上も借り入れと返済を継続している場合も、新しい借り入れは、昔の弁済とされるので、消費者金融と取引が続いている限り、請求の時効は成立しません。

実際金額がいくらになるのか目安を知るためにはいくつか方法がありますが、ここでは引き直し計算について紹介します。
例えば、金利が29%で100万円借り、1年ごとに29万円返済していくとします。
消費者金融側の場合、借りた1年後の借金は129万円となっていますので、29万円返済していくことで100万円の借金が減ることになります。
2年目は1年目の残金である100万円に対して利息がつき129万円、29万円返済したとしても100万円が1年目の残金となってしまいます。
2年目元金は86万円となり、利息は15%加わるので借金の総額は86万円×115%=99万円です。
29万円を返済し、99万円−29万円=70万円が2年目の残金となります。
このような計算を繰り返していくことで、6年目の借金は7万円となり、その年に借金を完済できることになります。
自分で引き直し計算をするためには、ソフトダウンロードする必要があります。
そのソフトを使い、取引日と取引金額を打ち込むだけで自動で計算をし、2時間程度で完了となります。
しかし、自分の支払った利息は分からない、契約書がよく分からなくなって数字が打ち込めないという場合は正確な結果は出ません。
取引履歴が手元にあるが見方が分からないという場合は、計算を代行に依頼するのも一つの手です。